シナリオライター、フラボノ(別名義:蘇我真)のお仕事報告用ブログです。
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※蘇我真は、株式会社トミーウォーカーのPBWでマスター業務を行っていますが、マスター契約時の規約により、ここでゲーム内容に関する発言をすることはありません。

2017年06月09日

エロゲをギャルゲーへ移植する際に気をつけるべきこと。

今週も生き延びました。今月末はもんくえぱらどっくす中章が発売されるのでそれまでは死ねません。フラボノです。
もんくえシリーズはもはや同人の規模を超えたエロゲですね。
エロゲといえば、VITAやPS4のギャルゲーはだいたいエロゲからのエロ抜き移植なのはご存知でしょうか。
(私もシナリオお手伝いさせていただいたsong of memoriesなんてオリジナルのギャルゲーもありますが)

最近元エロゲのギャルゲーを遊ぶことが多いので、やりながらつらつらと考えたシナリオ構造の違いをブログにまとめておきます。

・ギャルゲ−の山場は1〜2だが、元エロゲだと山場が2〜3ある
ギャルゲーだと、クライマックスに困難があって、それをクリアすることでヒロインと結ばれてハッピーエンドの構造が多いです。
これが元エロゲだと、結ばれた跡でもうひと山困難があるんですね。
なぜかというと、エロゲだと結ばれたあとのHシーン描写も必要なので、その後も描かなきゃいけないから。
それでオリジナルのギャルゲーよりも山場が多く設定されているんです、けど……。
ここでひとつ問題が。ギャルゲーだとHシーンはもちろん描写できません。
となると、Hシーンは必然的にカットされますね。するとどうなるか。

困難がある→クリアして結ばれる→ちょっとイチャイチャ→すぐクライマックスの困難がくる

後半が圧縮されて、感情の起伏がジェットコースターすぎる構造になってしまうんです。
「やっと結ばれたよ良かったな……えっまた困難!? もう別れる危機が!?」
とこっちの感情が追いつかない。
クライマックスな山場のはずなのに、そこまでの描写や説明が不足していて、感情移入もできないとってつけたピンチ感が出てしまうんですね。
これを防ぐにはカットしたHシーンの代わりに新規シーンを入れて補完する必要があるのですが、やっている元エロゲは少ないなという印象です。

このあたり、最近の元エロゲで頑張ってたのは『時計仕掛けのレイライン』でしたね。
元々どこにHシーンがあったのかもわからないレベルで加筆修正していますし、新規シナリオを加えた完全版ともいうべき仕上がりで、大満足でした。

逆に、これはちょっと……と思ったのは『リプキス』です。
Hシーンと思われるところは全暗転+ばっさりカット、前後の文章を調整していないせいで「この前初キスを済ませたばかりのカップルが、一切恥じらいもせずあたりまえのように全裸混浴」とかいう謎のシチュエーションが起きてしまっていました。

時計仕掛けのレイラインはミステリファンタジーモノ、リプキスは学園モノとジャンル違いな点もあるので比べられはしないところもあるのですが、好対照な移植だったなと思います。
フォローしとくとどっちのゲームもキャラは魅力的なんですよ。シナリオ構造としてちょっと、という話ですから!
自分も気をつけようと思った次第です。はい。今週はこんなところで。
posted by フラボノ(別名義:蘇我真) at 22:14| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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